| どんなに国内が安定していても、世界が平和でなければ安心して暮らすことは出来ません。しかしながら、朝鮮半島の核が危険だからといって、日米安保を強化したり、アメリカのイラク派遣をまっ先に支持することが本当に正しいのでしょうか。 |
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2003年7月、日本が戦後守り続けてきた憲法9条に抵触するかもしれないという法案(イラク支援特措法)を与党は記名採決ではなく、起立採決で決めてしまいました。これには、自民党内でも反発が上り、野中広務衆議院議員(当時)は、退席し棄権をされました。そして、戦闘は終結したというイラクにおいて、戦争中よりも戦争後の方が亡くなった米兵の数が多いという現実の中、日本の外交官二人が殺害されるという痛ましい事件が起こりました。また、2004年6月には、外国から武力攻撃を受けたり、攻撃が予測される際の自衛隊と米軍との協力の在り方等を定めた有事関連7法案を成立させました。
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| 朱容基首相(当時)と面会する近藤議員 |
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私たち民主党は、イラク戦争は、もともと大義なく米英が起こした戦争であり、国連という枠組みのない中で、イラクへ自衛隊派遣することは反対だという立場でした。しかし政府は、情況が悪化・変化しているにも関わらず、自衛隊の派遣の基本計画を、派遣時期を明確にすることなく、しかも、国会の閉会中に決定してしまったのです。
ご承知の通り、2001年の9月11日における米国同時多発テロ以降、世界は大きく変わってしまいました。唯一の超大国になった米国は、軍事力を増強し、明確な理由もないまま、他国を攻撃しています。しかしながら、「テロ」という言葉が人々を惑わし、「それも仕方ない」という雰囲気さえ出来てしまっています。 |
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| イランの子供たちと近藤議員 |
タリバーン政権は確かに承認し難い政権でしたが、その後のアフガニスタンの情況を見ると、アメリカの攻撃は正しかったとは思えません。多くの罪のない子どもや市民が巻きぞえとなり、生命を失いました。そして、カルザイ現政権は、アメリカ軍の支援なしでは移動も出来ない情況です。イラクについても同様です。フセイン政権を擁護するつもりはありませんが、イラクの市民にとって、外国の軍隊が駐留しているのもフセイン政権を同じくらい容認し難いことです。武力では何も解決出来ないというのは、パレスチナ−イスラエル問題を見ても明らかなはずですし、そこに外国の軍隊が自国の権益を見え隠れさせながら、出て行って何が問題解決につながるのでしょうか。日本は、唯一の被爆国として、「国際紛争を解決する手段として、戦争を放棄する」というすばらしい憲法をもった国のはずです。外国から与えられた憲法だからダメという議論がありますが、私は、内容こそが重要であり、問題があるとしたら、尾崎咢堂先生がおっしゃった通り「私たち日本人がどれだけきちんとそしゃくし理解しているか」ということです。 |
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| かつて1994年頃、日本は国連の常任理事国入りを目指し、外務省の機構をいじり、多額の予算をつぎこみました。しかしながら、「日本が入っても、アメリカと同じ投票行動をする国が一つ増えるだけで意味がない」と多くの国々の賛同を得られず、いつの間にかその運動も消えてしまったばかりでなく、国連そのものの意義を否定するかのような行動を日本政府はとり始めました。そして、今回の常任理事国入りをめざす運動は、小泉総理の靖国参拝問題が近隣諸国の反発を招き、「隣の国の理解も得られないような情況では……」と大きな賛同を得られていません。日本は国連という枠組みを重視し、国際協調を標榜するならば、きちんと戦後清算をし、近隣諸国の理解を得、アメリカに対しても、アジアの国々に対しても、言うべきことは言えるという関係をつくっていかなくてはなりません。平和であって初めて人々は安心して暮らすことが出来るのであり、平和は決して武力ではつくることが出来ないのです。私は、憲法の平和精神を大切にし、日本は、繰り返してはいけない過去の出来事をしっかり検証し、力に屈せず主体性をもって国際情勢に対応していくべきと思います。それこそが、「普通の国」になることではないでしょうか。 |