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9.6-9.11 ドイツという国

2014.09.11

ある団体のドイツ海外研修に同行させていただいた。
日本の今後進むべき道を考える上で、ドイツ(厳しく労働時間を制限し、有給休暇の取得義務を法制化し、環境保護にも力を入れながら経済発展しているため、社会的な資本主義の国といわれる。2015年度予算でプライマリーバランス均衡化に成功しながら、優れた社会保障制度を維持し、教育、社会保障への予算配分はGDP比で日本を上回る)は、ぜひ訪ねてみたいと常々思ってきた。限られた時間で、その原動力を知るために、出来る限り過去の歴史を知り、現在の空気に触れることが大切と思いました。
その意味で、今回の視察では、ポツダムなど近代史の地を訪れるとともに、「マイスター制度」について学ぶ機会が持てたことは有意義だった。もちろん事前の学習や限られた時間での視察でつかめるようなものではないが、フランス、イギリスの職業制と比較する中で、あるいは日本を振り返る中で、フランスがよく言われる一部のエリートが引っ張る官僚主義の弊害の中で苦しみ、イギリスが16歳で義務教育をおえた人が18歳までに職業訓練を受ける比率が極めて低いまま就職していくといわれる実態と関連させると、「マイスター」制度に力を入れてきたドイツという国の職人芸を尊重する伝統文化が、質の高い工業製品を生んでいくことを担保していると思った。人を大切にする社会保障制度と、その中でやりがいを持って頑張る人びとと融合がドイツの強さの由縁ではと浮かんでくる気がした。
また、無差別空爆を受けたドレスデンと、戦後の世界統治を決めたポツダム(会議場)、その後の冷戦での厳しい現実を突きつけたベルリン(壁)を見学したことや、現地のガイドさんとの会話(ドイツに人の歴史に対する認識や、職業意識などについて)から多くの示唆をいただき、戦後のドイツが、戦略性と思想性を持っていかに国づくりに努めてきたかを学んだ旅となった。